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2026/06/27
なぜピレッティは創業当初から2.5°だったのか?ロフト角と転がりの関係を徹底解説 【深堀り#7】
前回までの記事では、
削り出し製法やフェースミーリング、
ヘッド重量、長さなど、
パター選びに欠かせない要素を解説してきました。
今回は、その中でも意外と
見落とされがちな「ロフト角」について深堀りします。
「パターにもロフトがあるの?」
「なぜピレッティは2.5°なの?」
「ロフト角が変わると転がりはどう変わる?」
そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
実はロフト角は、打感だけでなく
転がりや距離感の再現性にも関わる重要な設計要素です。
この記事では、ピレッティが創業当初から
2.5°ロフトを採用している理由と、
その設計思想について解説します。
■ パターにもロフト角がある
ドライバーやアイアンほど意識されませんが、
パターにもロフト角が設定されています。
一般的なパターでは、3.0〜4.0°前後の
ロフト角を採用するモデルが多く見られます。
一方、ピレッティはブランド創業当初から『2.5°』という、
ややストロングロフト寄りの設計を採用しています。
現在では2〜3°前後のロフトを
採用するメーカーも増えていますが、
ピレッティはその流れを先取りするように、
早い段階から2.5°という設計思想を貫いてきました。
■ なぜ昔はロフトが寝ていたのか
かつてのゴルフ場では、
現在ほどグリーン管理技術が発達しておらず、
芝の状態によってはボールが芝にわずかに
沈んでいることも珍しくありませんでした。
そのため、インパクトでボールを
わずかに持ち上げる必要があり、
3.5〜4.0°程度のロフト角が主流となっていました。
しかし現在は、グリーンメンテナンス技術の進歩によって、
ボールが芝の上にきれいに乗った状態で
プレーできるコースが増えています。
こうした環境では、必要以上にロフトが寝ていると、
インパクト時にボールが浮きやすくなり、
理想的な転がりを得にくいケースもあります。
だからこそ近年は、よりストロングロフト寄りの
パターが増えてきているのです。
■ ピレッティが2.5°を採用する理由
創業者であるマイク・ジョンソンは、
グリーン環境の変化を見据え、
創業当初から2.5°というロフト角を採用しました。
その最大の目的は、インパクト直後に発生する
「Skid(スキッド)」をできる限り抑えることです。
スキッドとは、ボールが打ち出された直後に
順回転へ移行するまでの間、芝の上を滑ったり、
わずかにバウンドしたりする現象を指します。
ロフト角が大きいパターでは、
インパクト時にボールが必要以上に浮きやすくなるため、
このスキッドが長く続く傾向があります。
そこでピレッティは、2.5°というストロングロフトを
採用することで、スキッドの距離を最小限に抑え、
より早い段階で「True Roll(真の順回転)」へ
移行しやすい転がりを目指しました。
もちろん、順回転はロフト角だけで決まるものではありません。
ストロークの入射角やインパクト条件、
グリーンコンディションなど、
さまざまな要素が組み合わさって決まります。
そのうえでピレッティは、
現代の高速で整備されたグリーン環境において、
よりスムーズにTrue Rollへ移行しやすい設計として、
2.5°というロフト角を採用しています。
■ ヘッド重量との相乗効果
これまでの深堀りシリーズでご紹介したように、
ピレッティは365gや375gといった重めのヘッド設計も特徴です。
適切なロフト角と重量バランスを組み合わせることで、
スムーズな順回転へ移行しやすい
ラインに乗せやすい転がり
距離感を合わせやすいフィーリング
を目指しています。
単独の性能ではなく、
それぞれの設計要素が組み合わさることで、
ピレッティらしい転がりが生まれているのです。
■ ピレッティが目指しているもの
ロフト角は、スペック表ではわずか数値が
違うだけに見えるかもしれません。
しかし、その数値には明確な設計思想があります。
ピレッティが目指しているのは、
プレーヤーが余計な操作を意識することなく、
自分の感覚でストロークできること。
削り出し製法、フェースミーリング、
ヘッド重量、そしてロフト角。
そのすべてが、「ラインに乗せやすい転がり」と
「距離感を合わせやすいフィーリング」のために設計されています。
■ まとめ|ロフト角は転がりを支える重要な設計要素
パターのロフト角は、見落とされがちなスペックですが、
転がりや距離感に大きく関わる重要な要素です。
ピレッティが創業当初から2.5°というロフト角を
採用してきた背景には、単なるトレンドではなく、
現代のグリーン環境を見据えた設計思想があります。
削り出し製法、フェースミーリング、ヘッド重量、ロフト角。
それぞれを個別に考えるのではなく、
一つの思想として組み合わせることで、
ピレッティらしいフィーリングは生まれています。
スペックだけでは伝わらない、
その違いをぜひ実際のグリーンで体感してみてください。
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